合唱は、姿勢から

足のうら全体で地面を感じて立ってみよう。
うでをまわしながら深呼吸(しんこきゅう)をして、体をリラックスさせよう。
背すじをのばして、腹筋(ふっきん)を意識しよう。


合唱は、呼吸から

息を吸うときは、まずほほえんで。
花のいいにおいをかぐように、口からだけではなく、鼻からも吸うようにしてみよう。
体のすべてに空気を満たすような感じで、おなかやせなかにたっぷりと空気を吸いこもう。


合唱は、発声から

ピンポン玉を口の中に入れるようなイメージで、口の中の空間を広く感じよう。
あくびをするときみたいに口の奥も広げて、笑うような表情(ひょうじょう)で。
頭の上から虹をえがくように、口を大きくあけて声を遠くにポンと飛ばしてみよう。


高い音を出したい

高い音を出そうとするときこそ、リラックスが重要(じゅうよう)だね。
体の重心を下へひっぱるようにして。
つむじのあたりから天井(てんじょう)へ声がぬけるような
イメージで、鼻からひびかせるように出してみよう。
最初はか細い声かもしれないけど、今出せる高さまでをしっかり練習していけば、
少しずつゆたかな声が出せるようになってくると思うよ。


低い音を出したい

胸の前に風船がふんわり浮んだような感じで、声を出してみよう。
中間の高さの出しやすい音から、ソファミレドと音を下げながら練習してみよう。
そのとき、こもったような声にならないように注意しよう。
高い音も低い音も、音色が同じになるように出したいね。


きれいな声で歌いたい

「こんな声で歌いたいな」と思う声をイメージしてみよう。
声を出そうとがんばらないで、イメージに近づけるようにやわらかく歌ってみよう。
練習を続けていけば、自分の中のいい声がきっと聞こえてくるはずだよ。


ほかのパートにつられないようになりたい

まずは自分の歌うパートを覚えるくらいしっかり練習しよう。
そして歌っているそのときの自分の声と音をよく聴こう。
自分の音をよく聴きながら、ほかのパートと合わせてみよう。
自分のパートと同じ音を出すパートをチェックしておいて、
その音がちゃんと同じになるように気をつけよう。
どんなハーモニーがなっているのか感じながら、
「ハモる」のが気持ちよくなれば、きっとつられずに歌えるようになると思うよ。


人の声は
みんなそれぞれちがう
自分ひとりだけの楽器です。
よいひびきで練習していけば
きっとあなただけの
きれいな歌声が見つかると思うよ。

そして合唱は
みんなの声のちからを合わせた音楽です。
クラスで声や曲のイメージを話しあうと
きっと上手な合唱になると思います。